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H1
研究の概要
コンテンツ
テーマ
熱可塑性ポリウレタン表底及びトップピースの性状調査
計画
平成26~27年度
目的
1980年代後半から1990年代にかけてポリウレタン製の表底やトップピースの短期間での劣化が問題となり、その原因究明と対策に関する研究が行われた時期があった。その後、技術開発が進み、国内でも高品質を謳った表底及びトップピース用熱可塑性ポリウレタンが製造され、広く使用されている。しかし、これら最新の熱可塑性ポリウレタンの品質については未知の部分もあり、その性状と耐久性に関する情報が求められている。また、一方では海外産低価格靴に使われているポリウレタンの品質に関する情報が求められている。そこで、より適切な靴材料選びと事故防止のために、国産の最新型熱可塑性ポリウレタンと海外産低価格靴に使用されているポリウレタンを収集し、その性状と耐久性を把握する。
内容
日本国内で製造された、主成分と硬度が異なる熱可塑性ポリウレタン及び海外産低価格靴から採取したポリウレタン試料について性状調査を行う。国産試料については標準状態(温度20℃、相対湿度65%)での保管を開始し、経時変化を調べる。また、高温高湿処理、低温処理、屋外暴露、オゾン暴露、キセノンアーク灯光照射、土壌埋没などの劣化促進処理を行い、性状変化を調べる。
効果
熱可塑性ポリウレタンの性状や耐久性に関する知見を得ることは、より品質が安定した靴作りにつながり、靴着用中あるいは保管中のトラブルを防止する効果が期待される。