【全・日】本所サブタイトル

皮革技術センター [皮革全般]

H1

平成28年度研究の概要(2)

コンテンツ
テーマ 硫化物を使用しない脱毛法の開発
計画 平成28~30年度
目的 製革工程中、硫化物を使用する脱毛処理で多くの汚濁負荷物質が発生する。また、硫化物には脱脂効果が無いため、その後に多量の界面活性剤を必要とするが、界面活性剤の使用量の削減も求められている。一方、脱毛した原皮はゼラチンやコラーゲンケーシング等の食品用原料としても広く利用されている。脱毛皮に硫化物は残留していないが、硫化物で脱毛した皮を食品用原料として用いることを危惧する企業もある。そこで、環境に配慮した革作り及び食品利用への用途拡大を目指し、硫化物を使用することなく脱毛する方法を開発する。
内容 平成28年度:硫化物以外の脱毛に有効な薬品及び薬品の使用条件を検討する。また、脱毛状態を評価する。
平成29年度:硫化物以外の脱毛法による革の試作を行う。
平成30年度:パイロットスケールによる実証実験を行う。
効果 硫化物を使用しない脱毛法が開発されれば、製革業の環境負荷を大幅に低減できる。また、新たな製革工程を構築することになり、製革方法の簡略化や合理化、従来とは異なる製品作りに繋がる。